総督の館
幅180m、奥行き150m、高さ13mの基壇の上に96×12×8mの規模で建つウシュマルの政庁と見られる建物。見どころは壁面。石のブロックを組み合わせた文様がパターン化されて装飾されている。
総督の館は、ゆったりと優雅な印象を受ける建物。中心から左右に対称的な様子、スクエアで低くワイドな造りが落ち着いた雰囲気を生むのだろうか。

ウシュマル遺跡は2時間あれば回ることができる広さ。敷地の奥には鳩の家と呼ばれる壁しか残っていない建物があり、この裏手には発掘が終わっていないのか、放置されたような遺構の一部が見えている。この辺りは鬱蒼とした森で、ヘビが足元をするすると通り抜けても不思議はない。

日本で想像していたマヤの遺跡はこんなコワイ感じのする密林。マラリヤやデング熱の媒介、蚊に注意するようにガイドブックにあったから、虫除けスプレーでしっかりガードしたけれど、蚊の1匹も見かけなかった。冬だからかな? ずいぶんキレイに整備されているから、もうそんな心配は無用なのかも知れないね。