テオティワカンの芸術
左上は、死者の道に沿って基壇のみが遺るピラミッドの壁画。体長2mのジャガーが描かれている。左下は、ジャガーの神殿の壁画。ジャガーらしき動物が羽根飾りの付いたホラ貝を吹いている。右は、高位聖職者の住まいと考えられているケツァルパパトルの宮殿壁のレリーフ。霊鳥ケツァルをモチーフにした浮き彫り。
テオティワカンを歩いて思うのは、テオティワカンを歩かずしてメキシコは語れないということだ。テオティワカンは壮大で、偉大で圧倒的なスケールだった。今とはまったく違う文化文明を持つ人々が造り、遺した巨大な都市の跡。

高さ65mの太陽のピラミッドに登り、遺跡全体を臨む。月のピラミッドに登り、頂上のガレ場に座り、真っ直ぐに伸びる死者の道を見つめる。ただただ眺める。風に吹かれてアタマがポッカリしてくる。そして死者の道にたたずみ、果てしないかのように見えるその道をゆっくり歩き始めた。

テオティワカンは、ここにいる、ただそれだけで感動できる場所だった。