月のピラミッドから臨むテオティワカン全景
左手に見えているのが太陽のピラミッド、底辺の1辺が220m余、高さ65m、階段は248段。真ん中に通っている道が、幅40m、南北5kmにも及ぶ死者の道。この道を中心にして周辺には600ものピラミッドや宮殿、住居や黒曜石加工所などが並んでいたという。紀元前2世紀ごろに現れ、7世紀半ばに唐突に幕を閉じた謎多き宗教都市国家だ。最盛期のテオティワカンの面積は23.5平方km。人口は20万人以上だったと考えられている。月のピラミッドは底辺150×140m、高さ42mと太陽のピラミッドよりやや小さいが、北が高い傾斜地のため、頂上の高さはほぼ等しい。