カラコル
旧チチェンを代表する建築物。見ての通り、古代マヤ人が造った天文台だ。春分、秋分の日の日没と、月の入りの南北の極限の位置、さらに太陽、星の運行を観測し、驚くほど正確な暦を作って農耕に利用していた。
カラコルのさらに南にあるのが『尼僧院』。この壁が見もの。一面が雨の神チャックのレリーフとモザイクで埋められているのだ。雨の神への信仰がよほど深かったのが分かる。ウシュマルでチャックを知って以来、そのユニークな顔に出合うととてもウキウキした気分になったのだ。なんだろう、ユーモラスだけれど頼もしそうで、温かく優しげな目をしている。

チャックたちは、壁全体に繰り返し配置されて模様のようになっているから、気づかない人は見過ごしてしまうかも。チャックの見つけ方のポイントは鼻。立体的なゾウのような鼻が壁から飛び出しているから、そこの左右にあるのを目と見たら、ほーら! チャックの顔がマジックアイみたいに次々浮かび上がってくる☆