成田 >> 香港 5.11

香港 >> 成都 5.12
成都 >> ラサ 5.13
ラサ 5.14
ラサ >> ガンデン寺 5.15
ラサ >> サムイエ寺 5.16
サムイエ寺 >> ラサ 5.17
ラサ >> デプン寺 5.18
ラサ >> 成都 5.19
成都 >> 香港 5.20
香港 5.21
香港 >> 成田 5.22
スリル満点!
空港までの道のり
初めの機内食で
旅立ちを実感
深夜の香港。
街はまだ起きている
定宿は
美麗都マンション
我が家から成田空港までは100km弱。ドアtoドアの便利さで成田から飛ぶときは必ずクルマ。出発はフライト4時間前をギリとしているもののままならぬ。そのうえ渋滞にはまったりで、東関道に突入するまでい〜やな緊張感に脅かされるのが常だ。
フライトは18:30。今回もまた飛び立ちの瞬間に眠っていた。何しろ離陸するまでが長いのだ。さてさて飛行機が水平飛行に入り高度が安定するとお待ちかねのお食事タイム! ノースウエストの機内食、以前に比べてなかなか充実しているゾ。
空港から尖沙咀まで、エアポートバスを使うのは毎度のこと。33HK$で1時間足らずの距離。今回は2階席の最前列に座れなくて少し残念。子供じゃないけど、バスがネイザンロードに入ってくると、一番前はやっぱりワクワク感が違うんだなぁ。
バスを降りると10mほど先にある大きな雑居ビル、美麗都マンション。ここの長城旅館がいつもの宿だが、今回は同じにある九龍新酒店の客引きに通りで捕まってしまった。案内される道すがら長城の店じまいを知る。九龍には大きな窓があって、返ってGOOD!
時節がら、
緊張しつつ中国入国!
どこまで走るのさ、
エアポートバス
中国の空、
なぜいつも白い
麻婆豆腐発祥の店、
陳麻婆豆腐へ行った
九龍からKCRに乗って40分で着く羅湖は国境の駅だ。駅舎の中にイミグレーションがあり、電車を降りるとぞろぞろ歩きながら手続きをしていく。駅から出ればそこは深センだ。周囲の反日感情を刺激しないように、こっそりとした風情で歩く(!?)。
深センバスターミナルから(バス停が分かりにくい)、深セン空港行きのエアポートバス(マイクロ)に乗って移動。思ったより遠くて、“違うバスに乗ったのかしらん?”とかなりドキドキするも『深セン宝安国際机場』無事到着。
チベットへ入るための必須通過点、成都は大都会。それでもスカートの裾をひょいっとつまみ上げたような瓦屋根の歴史的建物を寺社などに見かけた。短い滞在時間を有効に使うため宿はネットで予約済み。チベットへの航空券もその宿に手配依頼済み。
宿の近くの仏教寺院、文殊院を散歩し、涼面&坦々面を小腹に入れる。日が暮れるのを待って、いざ!本場の麻婆豆腐。料理を数品頼むもどれもショッパ辛くて味がうすっぺらい。う〜む、これがか!? 悲しくも不完全燃焼の晩ご飯。
いよいよラサへ!
事は万事スムーズだ
地方都市の様相、
標高3650mのラサ
チベタンスタイルの
ホテル、美しいっ!
予想に反して、
夫が高山病にかかる
朝7:40のフライトに合わせて宿を出る。この宿で購入した航空券には空港までの送迎が付いているのだ。何事も首尾よく運んでいる…。勝手なイメージでチベット行きはもっと難しいものと思っていたけど、あっけなく進み、なんの不安もない。
空港からラサまではリムジンバスに乗り替え約2時間。低い山並み(だけど標高は6000m級!)を望みつつ、向かう先に町の気配などまったくない荒涼とした風景の中を進む。やがて町に入ると、写真で見たポタラが車窓越しに見えた!
下調べでまずはこの宿、と決めていた諾達康桑賓館へ歩いて向かう。「空気薄い感じ、する?」。ゆっくり歩く私たちをマニ車を回しながらたくさんのチベット人がどんどん追い越していく。たどり着いた宿はシーズンオフなのか静かだった。
宿で一息入れた後、輪タクを呼び止め旧市街の中心ジョカン寺へ。バルコルを歩き、地元の男たちが集う食堂へ入り、トゥクパを食べチャイを飲む。明日からどこに泊まろうかな? 宿を下見して歩き、旧市街を歩き回るも、夫に頭痛が始まった〜!
旧市街の宿に移り、
ポタラ宮へ
老いも若きも
巡礼するチベタン
巡礼に混じって
ジョカン寺でコルラ
インターネットカフェ
から、メール!
連泊には旧市街の方が便利、安さも魅力のゲストハウスがいいとジョカン寺に近いペントックへ移動。そしていよいよポタラへ! ガイド本には入場制限があると書いてある。入れるかな?並ぶかな?と正門へ。何のことはない、すんなり入場。
順路で回ることしかできないが、ポタラ宮は閉ざされた迷宮だった。歴代ダライ・ラマの像や霊塔が小部屋に並ぶ。ダライ・ラマ14世の自伝を読んでいたせいか、師が国に存在しないせいか、空虚感を覚える。写真はポタラの下の参道を五体投地する父と子。
門前でたくさんの人々が五体投地する横を抜けてジョカン寺の中庭に。本堂に入ると何やら行列。並んでみる。列は釈迦堂に進み、順々に釈迦牟尼像の足元に額を寄せる。すると、お坊さんが背中をたたいてくれる。うわぁー、ありがたい感じ!
ラサから携帯にメールして、あの人とあの人とあの人を驚かしちゃえ! でメールboxも確認。もうホント、こういうことができるから、地球は広いけど世界は狭いね。アジアのネットカフェはどこも日本語フォントを入れてるから便利だよ。
ガンデン寺行きの
巡礼バスに乗り込む
スタックするか!?
ガンデン寺はどこに?
祈りの場に、読経の
声の層が垂れ込める
お坊さん、そんな
薄着で寒くない?
朝6時。バス乗り場へ行くと、「ガンデン、ガンデン!」と叫ぶ男たち。その一人に乗るべきバスを指示される。乗客はみな巡礼の人だ。町を出て、山裾と川の間に敷かれた道を東へ走る。やがて道は未舗装路と変わり山の斜面を登り始めた。
バス1台が通れるほどの道は泥のわだち。数日来の雨&雪でひどい荒れようだ。つづら折りを行くうちに山肌を建物が埋める景色が見えてきた。あれがガンデン? バスを降りると雪。まずは寺が建つ山腹に輪状につけられた断崖の道をコルラする。
数百人はいるだろう、にぶい小豆色の僧衣をまとった僧たちが寺の中心的建物ツォクチェンに集まってお経を唱えている。それにしても寒い。広い広い敷地の中に暖のある場所は見あたらない。差してきた陽をまともに浴びて暖まるほか術なし。
陽に当たっていると若い僧たちが集まってきた。デジカメに興味津々なんだ。ガンデン寺巡礼バスの帰りの出発は午後2時。滞在時間5時間は我々には長いよな。寒いし。高度4200mでの軽装を悔いるコトしきり。妻に高山病の徴候。ヤバイ…。
サムイエ寺行きの
巡礼バスに乗り込む
サムイエ寺地内の
宿に1泊する
酔っぱらって歌う
巡礼のおばちゃん
感激! サムイエで
問答修行を見たゾ
またまた朝6時。今朝は「サムイエ! サムイエ!」の声のするバスへ。本当は入域許可証が要るらしく道中ややドキドキ。今日はうって変わって好天! しかもサムイエは平地にあるようだ。寒さに相当参っていたので、かなりホッとする。
直径500mほどの円状の敷地の中心には大殿があり、その北に月亮殿、南には太陽殿。ほかに4方向に4つの仏塔。これらで仏教世界の宇宙観を立体表現しているサムイエ寺。突然的に大殿前広場を舞台に民族舞踏のムービー撮影が始まった。ラッキー!
私たちの部屋は2階。民謡を高らかに歌う声が中庭から聞こえてくる。なんていい声。艶と張りと穏やかさ。声に引かれて降りていくと…。このおばちゃんにすっかり気に入られていろいろあって…(泣)。コトのてんまつはブログにでも書きましょ。
寺の敷地を散策していると、地鳴りのような音が聞こえてくる。音のする方に向かうと、音は声。こぢんまりした庭に数え切れない僧が集まり、数人のグループとなって激しい問答をしている。私たちも砂利の上にあぐらをかき、しばらくの間見入った
清々しくも神秘的。
サムイエの夕から夜
巡礼バス、朝6時に
サムイエ寺を出発
とってもお得な
巡礼バスの旅
旧市街をぶらつき、
晩ご飯のお使い(?)
大殿広場に面して建つ宿の窓からは大殿が見える。各部屋に引き取ったのか巡礼の人々のざわめきもなくなった。ときおり広場を横切る僧。宇宙観を具現化したという寺に泊まり、深夜、大殿上空を埋め尽くした天の川に感動して宇宙の神秘を感じる。
サムイエ周辺の土地は山がどんどん砂漠化し、荒涼としている。灌木の間を野ウサギがときおり駆けて行く。植林している所もあるが、表土が薄く、森林限界を越えた土地に樹木が茂るには条件が厳しすぎるだろう。空は青く広い、山並みの頂には雪。
まっすぐラサに戻るのかと思っていたら、通り道のツェタンの町にある見どころ、ユンブ・ラカンやタントゥク寺に立ち寄った。それぞれ2時間程度の滞在。さらにガイド本にない小さな寺にも止まった。まるで旅行社の企画ツアー。これで1人35元は安い!
ラサに戻ったのは午後。チベタン御用達の食堂でトゥクパとチャイの遅い昼食。ところで、チベットは地元の食がいまいち。それって標高が関係する? 観光客に鍛えられてか欧米食はいいけどね。今夜は部屋で食べようと晩ご飯のお総菜を買って歩く。
デプン寺までの
軽トレッキング
ショトン祭、
大タンカのデプン寺
ラサは6000m級の
山に囲まれた盆地
デプン寺から妖しい
壁画のネチュン寺へ
北京西路で路線バスを降りデプン寺へ。降りた所で乗り合いトラックの誘いを断り、3〜4kmも続くゆるい上り坂を歩く。まだ誰も乗っていなかったから、いつ出るんだか?って思ったんだよね。そしたら道程の半ば過ぎに追い抜かれた。ショック。
デプン寺は歴史ある大きな寺院だ。年に1度行われるチベット最大規模のショトン祭で有名。寺の中を歩き回っていると突然あられが降ってきた。チベット滞在中、1日の内で天気はころころ変わった。初夏の乾期だというのに雨も多く、雪まで降ったのだ。
町から少し離れた所、そして高台にあるデプン寺からはラサの地形がよく分かる。見渡す山の頂は白く、それらは世界の尾根、ヒマラヤなのだ。そうそう!夫の高山病が前日夕刻ごろに解消した。ようやく高度順応完了だ。つまり思考力、集中力回復!
のどかな丘の道をのんきに歩いてネチュン寺へ。途中、祈りの言葉「オンマニ」が刻まれたマニ石が積まれた塚があった。ネチュン寺は、寺院の壁のおよそ余すトコなく埋め尽くされたおどろおどろしい極彩色の壁画で知られる。楳図かずおかぁ〜!
さようなら、ラサ。
民航バスで空港へ
飛行機は下界へ着陸。
空が白いよ、成都。
銀杏川菜酒楼、最高。
成都バンザイ!
大盛況の会場で
川劇(オペラ)鑑賞
正味6日間のチベット滞在。ラサ以外の大きな町へ行くことはできなかったけれど、サムイエ寺、ガンデン寺の巡礼バス旅はほんとうに感動的だった。標高4000m前後の土地で過ごした数日はとても貴重な体験だったな。いつか行きたかったチベット、よかった。
中国にいて、空がスカッと青く晴れた日の記憶がない。空から地面まで明るく白く曇っている感じだ。影が弱くぼんやりしている印象。空港からリムジンバスで市内へ。そこからタクシーに乗り換え宿へ。高くないんだから宿に送迎を頼む方がラクチンだったな。
成都滞在はこの日の昼から明日の午前中だけ。その間に陳麻婆豆腐の失敗の記憶を払拭し、美味なる四川料理の記憶がほしい! というわけで宿で聞いた高級四川料理店、銀杏川菜酒楼へ。いやー参りました。おいし過ぎました。詳しくはfoodページに。
夜はオペラへ。劇場の入り口となる琴台路には歴史を感じる建物がずらり並び、圧倒されるも最近建てられたものとか。な〜んだ残念。火吹き男にブラボー! 面の早変わりに拍手! 感動的な影絵のほか、人形劇、滑稽な夫婦芝居などなど、楽しかったオペラ。
夫、感激!!!!
のハンバーガー!
深センから香港は、
初体験の高速ボート
お泊まりは新定宿、
九龍大旅館に決まり
香港の人が大行列!
金満庭の夕食
もともと旅人だったというシンガポール人と日本人の夫婦が開業した宿、Sim's Cozyゲストハウス。不足する所を探すのが難しいくらい、細部まで気配りが行き届いた宿だった。ここで朝食に食べたエッグチーズバーガー、激ウマで夫、大絶賛!
深セン空港から香港へは、いく通りかの交通手段がある。今回は珠海を出てマカオと香港の海峡を抜け、九龍・尖沙咀に着くボートを選んだ。船室からは出られず、窓には霧状の海水が張り付いて視界が悪い。景色が楽しめない移動はNGだな。
行きに泊まったのは九龍新酒店。新の方は新装したからちょっと高めだったけど、帰りは古い方の九龍大旅館で格安。13階の角部屋7号室はネイザンロードに面して立地最高! 日当たりのいいバスルームには、ナント小さなバスタブが付いていた!
待ち時間2時間! 上海、北京、四川の味を一堂にしたレストランはウワサの通り大盛況だった。並ぶのを承知で行ったけど、200席以上もあるのに待つ人の多いこと! どれだけおいしいのかとガマンして並ぶ。まずくはないけど銀杏川菜酒楼の足元にも…。
あぁ懐かしの改札!
ワクワクの入り口
フェリー&トラム、
香港にいるんだね!
大好きなIKEA!
香港には4店あり
数日来の飽食で
食傷気味。お粥屋へ
変わっていないスターフェリーの改札、そしてアプローチ。香港じゃバスもトラムもフェリーもおつりをくれないから、料金はなるべくピッタリを用意だよ。九龍から香港島へたった7分の渡し船。海に浮かぶかのようなビル群はいつ見ても美しい。
香港島での移動はトラムを使うことが多い。移動中に街の景色が見えるし、なにより香港らしい足だもんね。以前より台数が減ったような気がするのは気のせい? でも、香港島でたくさん買い物をして九龍に帰るときは、海底を行く地下鉄が便利。
インテリア好きは知っている、スウェーデン生まれのインテリアメーカー『IKEA』。ショップは世界各地にあるけれど、物価安のアジアの店はお得感が高いのだ。持って帰れるサイズで目に付いた物はすべてゲット。買わなかったことを後悔するのはイヤだもんね!
深夜に香港に着き、リムジンバスでネイザンロードを走るたび、こうこうと明るく活気があり、一度入ってみたいと気になっていた海皇粥店。ただ、ネイザンロードのどの辺りにあったかが定かでなく尖沙咀からひたすら歩く。油痲地を過ぎてあった!
香港から日本へは、
いつも早朝の旅立ち
興味はそれほどない
けど、決まって撮る
持てるだけ持って
無事帰国
自宅のテーブルは
160×90cm
ノースウエストをメインエアとしている我々。ノースの朝便は早い。始発のリムジンバスで空港へ。香港では予定通り調味料を買い込んだし、大好きなIKEAも行けて大満足! ただ、パワー切れでマカオのドッグレースまでは足が及ばなかったのがやや残念。
機内食を撮るのは第1回目のバリからの決まりごと。それぞれ違う料理を頼んでシェアしながら2つの味を楽しむ。機内食はヒマな飛行時間の大きなアクセントなのだ。ところで、どうして日本発の最初の食事にはおそばが付くんだろう。
今回のおみやげの大冒険はラサビールひとケース。味はまるで発泡酒でぜんぜん×なんだけど、富士山の頂上に広がる土地で作っているビールなんてスゴイから買ってきた。面倒だから箱買い。思ったよりラクに持ち帰れたからレギュラーアイテムになるかな?
写真にないけど、友人の出産祝いの子供ものイロイロもIKEAで買ってきたから、けっこうな量。なんで海外でジョウロ買って帰るんだよぉ〜って夫。IKEAのジョウロ、イケテルでしょ。妻のおみやげ買いはフツーの買い物と変わらないところが特徴。